今週のO型女子:ラブ運 ★★★★★
今週の乙女座女子:ラブ運★★★★☆
今週の9月1日生まれ女子:ラブ運★★★★★
ラッキーワード:素直
ラッキーデー:11月13日
バットデー:11月14日
本日、11月13日。
私は史上最高のラブ運に恵まれております!!
「ねぇ、見て!ビアンキ!!」
「なに、。アプリ占い?」
「そう!これね、こっちの占いも、こっちもこっちもぜーぶん今日はラブ運最高潮なの!」
「へー」
「それにね、今週が今年一番のラッキー週で、もういいことしかない!!」
「で、なにが言いたいの」
「今日、ディーノに告白しようと思って…!」
「えぇ?」
「だって、結構放課後とか一緒に帰ってるし、もう3か月くらい毎日連絡取ってるし、たまに電話もしてるし…」
「遊びに行ったことある?」
「うーん、それはないけど、何回もご飯とかカフェとか行ってるから…ちょっと言おうと思って」
「…そうね。ここらで一発かますのもアリかも、、あいつ鈍感そうだし」
「でしょ!?そして、今日なんとディーノとご飯デートなのです!」
「いいじゃん、ナイスタイミング」
「だから、帰りに言ってみようと思って!」
「うん、がんばんな。応援してる」
「ありがとー!!」
私は、ギュッとビアンキに抱きついた。
だって、今日はラブ運が私の味方についてる!
それに、ちょうど一週間前に引いたおみくじではなんと、大吉!!
しかも、
待ち人:すぐ来る
縁談:よく相談すること
笑う門には福来る
だって!これは神様さえも私に味方してくれてるんだわ!
放課後、私は待ち合わせ場所にやってきた。
いつも通り、5分前。
〜♪
『ごめん、10分遅れる』
電車乗り遅れたな、、、と思いつつ、「いいよ!」と送る。
ご飯中も終始楽しくおしゃべり。
いつもと同じ。
帰りもいつもと同じ。
ちょっと緊張する。
吐く息は白く、手先が冷たい。
「寒いねー」
「もう冬だからな」
「ね。」
「でも俺の上着は極暖だ」
「えー、いいなー!」
「の上着、寒そうだな」
「うーん、ちょっと寒いかな」
でも彼はポケットから手を出そうとしない。
手でも繋いでやろうと思ってたのに、、、
肩が触れる、腕が触れる距離でもない微妙な距離感。
腕でも組んでやろうと思ってたのに、、、
私の心にモヤモヤと雲が立ち込めた、気がした。
いやいや、今日の私は今年最大のラブ運と神様がついてるんだから。
私はその雲を無理矢理なかったことにした。
そして、何事もなく、さよならの時間になった。
「じゃ、気を付けて帰れよ」
「う、うん…」
「…どした?」
「…ね、ディーノ」
「なに?」
「あの…」
言おうと思ってた言葉が出てこない。
心の雲が言葉を隠してしまったみたい。
ラッキーワードは素直…!
素直に…ならなきゃ…
「ま、また誘うね!」
「あぁ!メシ行こうぜ!」
「…ご飯だけ?」
「へ?
「ご飯…だけ?」
「え、あー、うん。ご飯、だけ…かな」
「…だけ?」
「え、うん。なに…」
「…」
「え、なに、察しろって?」
ディーノは笑いながら、私に聞く。
顔はそう、、、「が!?ウソだろ!?」
ってそう言ってる。
私は無理矢理、笑顔で言った。
「うん!じゃあね!お疲れ!」
時間はいつの間にか夜中の12時を過ぎていた。
14日になっていた。
「そういえば…バットデー…14日だったっけ」
ラブ運絶好調、神様も味方だったのに…な…
この3か月なんだったのかな。
気が合うと思ったのにな。
あの3時間の電話はなんだったのかな。
ご飯は行くのに遊びには行かないってなんの基準なのかな。
何が、ダメだったのかな。
ラブ運、全然当たらないじゃん。
大吉、全然ダメじゃん。
笑う門には福来る、、、福なんて来ないじゃん。
でもバットデーだけは当たるんだね。
何この占い。
i am not believe my GOD
〜♪
ディーノから電話だ。
無視しよ。
あ、切れた。
〜♪
『ぜひ、ご飯いこう!』
追い打ちかけてくるじゃん。
直接言われなくてよかった。
こんなかっこ悪い話、誰にも言えないじゃん。
ばかディーノ…
2017/11/14