その夜…









La Traviata  70






「あー!もうなんかイライラするー!!
「どったの、姫?」
「なんかこの代理戦争、ヤダ!
「はぁ?何ってんの、この子…」
「ねぇ、ルッスー!ケーキ食べたい」
「えぇー?今、夕食食べたところじゃない」
「なんかイライラして…悪い予感がする…









ティリリリ









「「「!!!!」」」

バトル開始一分前です!!








私とザンザス以外のヴァリアーは戦闘準備をして、エレベーター前に立った。








「いってら〜」
「う”ぉ”ぉ”ぉい……!
「なによぉ…一気になんかヤになっちゃったんだから!」
「てっめぇ…!」
「1分前にフォン率いる雲雀がエレベーターに乗ったわ」
「「」」
「あとは頑張ってね〜」









チンとエレベーターが最上階のフロアに着いた音がした。
その瞬間、ドゴッと私が横たわっていたソファの真横の壁にレヴィが突き刺さった。









「…え?」
「これ程…とは…」
「…早くない?」










読みかけていた雑誌をその場に置き、そそくさと退散する準備を始めた。









「ね、ねぇ!!!
「なに、マーモン」
「水!!」
「へ?水?」
「ボスが!」
「ザンザス?」









マーモンが急いで和室から飛んできたかと思うと、その後ろから青い顔をしてザンザスが走ってやってきた。
私は、水の入ったペットボトルをザンザスに投げ、マーモンに聞いた。









「どうしたの?」
「ボスがお腹空かせて、おしるこを一気飲みしてモチを喉に…」
「あぁ。馬鹿ね。
 でも良かったじゃない、この戦いに気付いて。雲雀相手じゃぁちょっと厳しいもの。
 じゃ、私はこれで」
「…おい、。どこへ行く?」
「ひっ!ザ、ザンザス…いやぁ、私はちょっと…」
「お前はマーモンチームだろ。この戦いを見ていけ」
「えー!!だって、ここ絶対に壊れ…」









キッとザンザスに睨まれ、私は降参したように両手を上に上げた。


すると、急に頭に何かの幻影が映し出された。












「う…ッ…」
運命の日は近い…




「おい、!!








ザンザスの声が聞こえる。
そして私は、気を失った。














2015/02/28