「こういう感じのバトルなのかー」







私は、並盛を一望できるビルの屋上にて、双眼鏡を持って戦闘を確認した。









La Traviata  69







「リボーンチームは一人、コロネロチームは2人、ヴェルデは…すごい5人も倒してる…
 ユニは…3人倒されたのかー…マーモンはゼロ…上々ね」








カチッと双眼鏡をしまうと、並盛の商店街に出向いた。
フラフラと歩いているとファミレスの中で何やら深刻な話をしているリボーンチームを発見した。








「これは…盗聴せねば、ですね」








と独り言を言いつつ、盗聴準備を始めた。









『…今回はオレが駆けつけるのが遅れたのも反省点のひとつだ』
『いや、ディーノさんは…』
『そんな生ぬるいことじゃいけねぇ。オレも日中は並中の近くにいた方がいいな』
『そのことならもう手は打ってあるぞ』









ん?
ディーノが並中の近くに…それにチェッカーフェイスって…
聞いたことあるような…ないような…








翌日、私はまたリボーンチームの動向を監視するためにの姿で並中に登校した。











うわ!
「おっす、獄寺。昨日はどうだった?」
「うっせーよ!てめーはどうなんだよ!?」
「俺はバトラーウォッチつけてねーからなぁー」
「ほんっとにてめーはよぉ…」
「ははっ!まぁ、スカルもシモンを見つけたみてーだし?」
えぇ!?シモンファミリー全員がぁ!?
「よぉ、ツナ。おはよ」








そんな話をしていると、チャイムが鳴り、全員が席に着いた。
すると、廊下からガッシャーンというけたたましい音が聞こえた。









「まさか…」
「おーいて…。初日から決まらねーぜ…」
「やっぱり…」
「チャオ!じゃねーな…英語はハローか」
ディーノ!!
「お??お前までいんのか!よろしくな!」
「ちょ…はぁ〜…もういい」
「お?」










放課後、私はニコニコ笑うディーノを引っ張って屋上にやってきた。








「ちょっと!どういうつもり!?」
「いやー。敵さんに教える筋合いはねーなぁ。
「うっ…」
「それとも何か?こっちに付くとか?」
「付かないわよ!馬鹿!!








彼の鳩尾に強烈なパンチを一発食らわす。
すると、屋上にツナたちもやってきた。









「ディーノさん!何やってるんですか!」
「おぉツナ!いいアイデアだろ!
 教員なら学校で代理戦争が始まってもすぐに参戦できるぜ」
「違うでしょ!あんたJCにチヤホヤされたいだけでしょーが!」
「お?、ヤキモチ?」
「何馬鹿なこといってんの!」








すると、物陰からギランと痛い視線が刺さった。








「獄寺くんたちはいいけど、なぜダメツナごときがディーノ先生と話せるのよ!!」
くんとディーノ先生、肩なんか組んじゃって!超似合うー!!









そんな声に私は大きく分かるようにため息を付いた。









はぁ〜〜〜!!もう帰る!」
「あ、おい!」
「さよなら」












2015/02/28