「バーロー、みっけたぜ
 ユニ様、









La Traviata  43








マグマ野郎!!
「た…たしかザクロって奴だ!」
「てめーらじゃ役に立たねぇ
 ユニをつれてさっさとここから去れ!!
「スクアーロ!!」
「えぇ!?去れって…でも、一人で!?」
わかんねーのかぁ!!
 お前らは既に攻撃されてんだぞぉ!!


目に見えない嵐の炎!!
 スクアーロが雨属性の鎮火の炎で相殺している!

「スクアーロがいなきゃオレたちはとっくに灰だったな。
 さすがヴァリアークオリティーだ」








私はギュッとユニの手を握った。









「行くわよ、ユニ」
「お姉さま!」
「大丈夫。スクはお墨付きの強さよ」
「スクアーロさん!!ありがとう!!
……さっさと行けぇ
「スク、気を付けて…
「お前もさっさとユニを連れてけぇ」
「…うん」








私たちがアジトを出た瞬間、あたりの地面から火が吹き出した。








「あれは…アジトから繋がる通気口がある場所です!」
「オレ、戻るぜ…」
バカ武め!
 スクアーロが稼いだ時間を無駄にする気か」
「…」







私たちはハルの知り合いがやっている不動産屋にまずは向かうことになった。
川平と名乗った男はザクロを現実を使ってどこかへ追いやってくれた。








「しかし、白蘭もひどい男だ…
 こんないたいけな娘を殺人集団を使って追い回すとはねぇ
 それに君が…ボンゴレの姫様かい?」
「…」
「うわー、僕信用ないなぁ…
 まぁ、当分は安全だからここにいなさい」







ギュッとユニを抱きしめ、川平とかいう男から遠ざけた。







、ユニ、もう大丈夫よ」
「はい」
「…」

「じゃあオレ、スクアーロの所いっぺん戻るわ」
「山本!」
「まぁあいつのことだし、ピンピンしてると思うけどな」
「うん…オレたちは行けないけど…」







そうしてドアを開けた。
外には殺気がないから大丈夫だろうと思ってた。
しかし…







「ねぇ、今、何か感じなかった…?」
「お姉さま…?」








私はガハガワ笑うランボを睨んだ。
当の本人はユニを見ながら「カオがブルーだもんね!」なんて言っている。







「ちがう…ボス…」
「……近くに…何か…います」
え!?
敵か!!
「戦闘配置につけ!」
出入口を閉めろ!!







私はランボの胸ぐらを掴んだ。







「こいつ…ランボじゃ…んぐ!?







そう言った瞬間、ランボが歪み、私はトリカブトに拘束された。
次の瞬間にはユニまでもが、囚われていた。








「ユニ!!」
さん!!!







外には真六弔花のブルーベル、桔梗が宙に浮いていた。







ニュニュー!ブルーベルの嫌いな
 びゃくらんさえ許せば殺しちゃうのにぃぃ!!」
「さぁ、ここは我々に任せてユニ様とをお連れしなさい、トリカブト」









次の瞬間、雷の炎が私たちの周りに飛んできた。
その不意を付いて、私はユニの身体を蹴った。








「きゃっ!お姉さま!?
ユニを早く!!

「…ったく…ボンゴレの姫は本当に乱暴だなぁ」
「あなたは…」
「お怪我はありませんか…姫」
ガ…ガンマ!!
姫様!!
野猿!太猿!!








トリカブトは私を桔梗まで投げると、そのままガンマに向かっていった。








美しい顔だ
離して!!








私の顎を掴んで私の顔を覗き込む桔梗。
その目をふと、私の指にはまったリングに行った。








「そしてこのリング…貴女はどこまでも不思議で不気味だ
!!
ニュニュ〜!!桔梗までこいつの虜なのぉ!?
 ブルーベルのほうが可愛いもんね!!」
「はいはい。分かってますよ。
 今はあの…ボンゴレ10世を倒されるのを見学しましょう」









ツナがトリカブトと戦う中、私はゾクッとした悪寒に襲われた。
桔梗に捕まっているかられはなく、クロームの匣兵器のせいだった。









「あ…あれは…
 D・スペードの…魔レンズ…!!!

























2014/02/05