11時50分  並盛神社









La Traviata  40







「はぁはぁ…階段、ヤバ…」
、体力ねぇなぁ」
「な!隼人!!失礼な!

「死ぬ気の炎が接近してる…バカでかい」
「何だって!?」
「異様なスピードだ。
 ん…おかしいぞ…とっくにウチらの位置と重なって…上」








ゴゴゴゴ…

と黒い雲が出来たと思った矢先、「やぁ諸君♪
雲の中から大きな白蘭の顔が現れた。








『このメカは君達をチョイスの舞台へ連れて行く
 超炎リング転送システム
「つまり戦場は…並盛じゃねーんだな」
『そのとーり。
 ただし、この転送システムはタダでは作動しなくてね。
 スバリ500万FV!!
 それが君達をチョイスの舞台へ転送するために必要な炎圧なんだ♪』
ご、500万FVだって!?
 MAXパワーのX BUNERの20倍だ…!!

『脅かすわけじゃないけど、もしできなかったら
 僕は君達に失望して街を…こうしちゃうかもね』







そう言って山を一つ爆破してしまった。
ドンドン時間がなくなっていったそのとき、タイムアウトギリギリで山本と雲雀がやってきた。







「よし…今だ!!








開匣されたボンゴレ匣。
それに相当する炎圧は…








1000万FVオーバー!?



『うん いいねぇ…
 見事500万FVを超えて合格だよ。
 じゃあさっそくチョイスをはじめよう』
「あぁ」
『まずはフィールドのチョイスをするんだけど、
 君達のそのすばらしい炎を讃えてフィールドのチョイス権は君達にあげよう』







パラララっと現れたトランプのようなカード。
その中から一枚カードを引くのだという。
ツナはその中から一枚を選んだ。







『フォールドのカードは…雷
 じゃあ行こう』







チカッと光に包まれた次の瞬間、ドンと地面に押し付けられた。








「いったぁ〜い…」
「お〜〜…いて〜!!
 みんな…大丈夫!?」
「ボス…何か埋まってる…」
「それ、ランボだよ…」
「いたい〜〜」







うわ〜んと泣き出すランボ。
そんなランボを私は拾い上げた。

そして周りを見回すとそこは、超高層ビルのド真ん中だった。








『や♪
 僕と直接会うのは初めてかい?綱吉君』
「で、出たー!
 白蘭と真六弔花!!
「ここで戦闘するからね。いいロケーションだと思わないかい?」
「こ、こんな人の多いところで戦えるわけないでしょ!」
「そう言うと思って人はぜーんぶ避けといたよ。
 ここには僕ら以外人っ子一人いないんだ」







私はツナと話をする白蘭を見た。
するとその影からひょこっと顔を出すブルーの髪の少女を見つけた。









「ニュ!お前がだなぁああ!!
「へ?」
「びゃくらんはブルーベルのだから!あげないから!
「はぁ?いらないいらない!







何も言っていないのに、イキナリ喧嘩を売られてしまってアタフタしていると、
笑顔で白蘭が近づいてきた。







「さて。次のチョイスをはじめなきゃ。
 あ、、ちゃんと来てくれたんだね♪」
「…呼び捨てにしないで」
「ちゃーんと時計も持ってるみたいだし♪」










チョイスに参加するメンバーも決まったところで、
白蘭は報酬の話をし始めた。
そして空に浮かんだのはトゥリニセッテ。
その中央には何故か懐中時計が映し出されていた。







「このチョイスの報酬は、全てのマーレリングに全てのボンゴレリング、
 そして全てのアルコバレーノのおしゃぶり…
 すなわり新世界を想像する礎となる、僕が今一番ほしいもの…トゥリニセッテだよ♪
 それに一番重要なものを追加するね♪
 それが、と彼女がもつ『ジョットの時計』♪」







全員が私を見つめ、私は目を見開いた。






「あれ?知らないのかなぁ?
 トゥリニセッテを全て集めても意味がないんだよ。
 その力を開放するためのスイッチがその時計ってわけさ♪」
「そんな…」
「『そんなわけない』って?
 、君は自分の存在をまだ十分に理解していない。
 まぁ見てて。僕が君を育ててあげるから








ゾクッと悪寒が背中を伝った。

するとボンゴレのユニットから出てきたのはスクアーロとディーノ。
転送される前に潜り込んだらしかった。








「もう!来てるなら言ってよ!」
「悪い悪い…バレたらまずいかなと思って」
「バカ!アホ!へなちょこ!!
「おおぅ…言うなぁ」







そう言いながら私たちは観覧席へと移動した。
後ろにはハルたちも付いてきている。








「でもさぁ…すごいよね、ツナ」
「ん?」
「作戦AとかFとか…よく覚えられたね」
オレが叩き込んだからな
「リボーン…」
「スパルタだな」
「まぁな」






私とディーノが引き気味でリボーンにニヤリ顔を見ていると、
京子やハルが画面を見て呆然としていた。








「すごーい…みんなバイク乗ってる」
「想像していたマフィアの戦いと違いますぅ〜」








そう関心しているうちにチョイスは始まった。


















2014/02/05