「で。どこにあるんだ?黒崎一護の学校は」
「あぁ、それなら私が知っておるぞ」
「「「「「「なんで?」」」」」」
紅蓮の愛
19 接触
現世に着き、私たちは一護たちの通う空座第二高校に行くことになっていた。
場所を書いたメモはなく、ただ教室の場所だけが記されていた。
「でもなんで隊長が場所知ってるんですか?」
「2ヶ月ほど前、ルキアを探しに来たとき、行ったのだよ。
こやつめ、一護と一緒に授業を受けておった」
「なっ!?す、すいません…」
「いやいや、責めとらん」
私はルキアの頭をチョンチョンと小突きながら言った。
そして私は先頭に立った。
「さー!ゆくぞッ!」
バッと指で行く先を示して歩き出した。
しかし、ちょっとしてから回れ右をして元来た道へ戻ってきた。
「逆だった…」
それを聞いた残りの6人は拍子抜けしたような顔でを見た。
そんな6人には興味がないかのように、さっそうとスカートを翻した歩く。
そこで恋次が口を開いた。
「もしかして隊長って…天然か?それともアホなのか?」
「いや、まだ分かんねぇぞ、恋次。ちょっとミスっただけかも」
「でも一角さん、あれ、けっこう本気でしたよ?」
「隊長って結構天然よ?」
「乱菊さん!」
「松本!」
「この前なんてねぇ〜」
「こら、お前たち!置いていくぞ!!」
の本性を垣間見た瞬間だった。
***
それから数分後、たちは高校の門の前に来ていた。
「ここだ、ここだ。懐かしいのぉ」
「隊長たちは先に行っててください」
「ルキアはどうするのだ?」
「外から行こうかな、と思いまして」
「まぁ、好きにしろ。私たちは入口から行こう」
そう言ってたちが入口から校舎へと入った。
「で、どこの教室だ?」
「え、知りませーん☆」
「いやホラ 向こう出る時メモ持ってたじゃないスか」
「…あァ なくしちゃったw」
「なく… ちょっと!!何してんスか!!」
「ガタガタ言うなよ。霊圧探りゃいーだろが」
「だって俺、コレ入んの初めてなんスよ?なかなか霊圧のコントロールが…」
「下手クソですいません」
「下手クソじゃねーよ!つーかなんでアンタが一番シレっとしてんだよ!」
「しっかし窮屈な服だなァ、オイ」
「じゃあ僕たちみたいにスソ出せばいいのに」
「バカ言え!そんなことしたら木刀が差せねぇじゃねーか!!
大体オメーらが真剣はダメだっつーから俺は木刀でガマンしてやってんだぞ!?」
「僕らが言ってんじゃないの。法律が言ってんの」
「イミわかんねーよ、真剣がダメだって!!どういう法律だよ!!」
「ウルセーぞ、オマエら!!!」
「ふふふ…面白いのぉ、全く」
「も何か言えよ」
「ん?私は賑やかなのは嫌いではないぞ」
ギャーギャー煩いのが目立つのか、廊下を歩いている間、
この一行は注目の的だった。
そして、その御一行は1−3の教室前で足を止めた。
「着いたぞ!この部屋だ!!ホラ開けろ!!」
ガラッ
「おーす!!元気か 一護!」
良く通る恋次の声が教室に響いた。
ちょうど教室にいた一護が目を丸くして驚いていた。
それを見た私はクスクスと笑ってしまった。
「…れ…恋次!!一角!!弓親!!乱菊さん!!冬獅郎!!」
「『日番谷隊長』だ!」
「それにさん!!」
「久しいな、一護」
「オマエら何で現世に…!?」
「上の命令だよ。
“「破面」との本格戦闘に備えて、現世に入り死神代行組と合流せよ”ってな!」
「…アラン…ってなんだ?」
「あァ!?なんだオマエ、相手が何者かも判らずに戦ってやがったのかよ!?」
すると窓の外から激昂が飛んだ。
「たわけ!貴様がこの間、ボコボコにやられた連中のことだ!!」
2012/10/19